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何故、臨床心理士は自己啓発セミナーに負けるのか?その4

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という訳で、病院や教育センターなどで、心理士の面接を受けても、「話をきいてもらうだけで何もよくならなかった」ということが起きてしまうわけです。

一方、自己啓発セミナーはというと、インナーネットや書籍を使って大量にイメージだけを扱えます。だいたいがお金を自由に稼げて時間を自由に使えてというバブリーなイメージで、読者や見る人の理想(欲望)を煽ります。

こういうのが人生の成功であり、幸せであり、あなたもこうなりたいですよね?「ボクも以前はあなたと同じように不満ばかりでショボショボの人生だったけれど、これをやったら劇的に変わりました!ボクのような人間でもできたのだからあなたもできます!」とこちらのあなたは同じなんですよと安心させておいて、まずはお手軽な少額の集まりやセミナーに参加してもらい、そこに出たら、さらにお金は回りものだから貯めるより使いましょう、使えば使うほど入ってきますといって、少しづつ高額のセミナーや教材にお金を支払うようにしていきます。(それをステップマーケティングといわれていて、中には巧みであったり、暴力的な搾取であったりします)

「ここでやめたら元の負け犬人生に戻りますよ。だからここで頑張って次のセミナー行きましょう」とか、中には搾取的なものとして「セミナー代払えないなら、サラ金でお金借りてきましょう。借金返済の恐怖があなたを奮い立たせますから、その力を使ってこの一線を越えましょう、ボクもそこを何回も通りましたよ」とか「あなたと同じ仲間がたくさんいます、仲間と助け合ってやればさらに成功・幸せが加速されます」とかやるわけです。

「ボクもあなたと同じです」という共通・対等感と、「お金は使えば使うほど入ってきます」というもっともらしい格言セリフと、「同じ仲間と一緒にやっていきましょう」という仲間感を使い、知らない間にずっと人のお財布になっていくことになります。

 

それがシステム化されていて、ビギナーコース、アドバンスコース、プラクティショナーコースというように段階を踏ませて行ってお免状貰うまで良心的なもので200万~300万(もっとかかる場合もあります)かかるという仕組みになっています。

じゃ、プラクティショナーになったからといってお客が来るかといえば来ないわけで、当然、クレームになりますが、そこまでいくと「あなたはもうプラクティショナーですからボクが直々のスーパーヴィジョン受けられますよ。一回5万円で」という具合になっています。たとえそこでクレームをいったとしても、「それは自分で選択してやったのだから、自己責任ですよ」と言われ泣き寝入りということがほとんどです(大体はそういうことは小さく同意書に書いてあったり、クレーム対応のチームがあったり、お抱え弁護士がいますのでどうにもならないことがほとんどです)。

 

そこの時点でかなり被害は大きくなっていますがここまでつぎ込んで辞めるに辞められませんので、ありもしない「成功」に永遠とお金を払い続けるか、どこかで破綻するかという地獄の選択になっていきます。恐ろしいですが、そういうお金を吸い上げるシステムというのが自己啓発セミナーでは出来上がって、とことんお金を使わせる仕組みになっているわけです。

ですので、言われるがまま深入りしてしまって、こういう被害になったり、被害が甚大になることが多くあります。こうなるとギャンブル依存と同じ構造になります。

 

自己啓発では相手の心との相互性ではなく、こちら側が相手に一方的にイメージを作り出させるために、書籍やインターネット、DVDなどのメディアや大講堂などの講演会などと相性がいいので、大量に扱うことができます。メディアがやってくれる部分が多いので当然利益率も高くなります。派手なキャッチコピーや目を引く宣伝文句、人の心を煽るようなセリフや耳障りのいいセリフなどがならぶので耳目を集めて大量にさばくということに向いています。

 

当然中には、心の傷を幼少期に受けている人もいるでしょうし(トラウマ)、うつなどの精神症状を持っている人もいるでしょう、そういう人が、縋るお思いで、キャーッチーな宣伝文句にひきつけられて、時間と労力と大金を使って、結局は傷つくなどということが、当然起きるわけですが、そこは相手は完全にビジネスでやっていますのでやる側の良心の呵責や罪悪感というものはありません。上手くいかなくてもすべて客側の問題とされてしまいます。

 

そもそもそういうことで罪悪感など持ったら成功などできないくらいに自己暗示と思い込みを強く持つ人が成功者といわれます(トランプ大統領を見ればわかります)。

クライアント側に起き情緒や沸き起きる感情(力動)などというものは扱わないので、起きたことは自分の責任とされます。仕掛ける側が当然何枚も上手なので、顧客側は簡単に術中にハマり、お金を吐き出させて、何も変わらず終わるという被害者が死屍累々出てくるわけです。