人生が楽しくないと感じていませんか?「いろいろやってみてもみんな退屈」「スケジュール帳はいっぱいだけど充実感がない」「自分のやりたいことが分からない」と感じていませんか?
そのような人生が楽しくない、毎日がつまらない退屈で空虚な状態をそのままにしておくことで身体の不調、さらには重篤な心の病につながるケースがあります。できるだけ早く健康な感情を取り戻す必要があります。
ここでは、人生を楽しくするためのヒントや処方箋についてご説明します。
目次
人生がたのしくない!それは「失感情症」の「感情鈍麻」かも?
人生が楽しくないのは「失感情症(しつかんじょうしょう)」かもしれません。
失感情症とは、自分の感情が今どうなっているか、「分からない」「言葉にできない」という状態です。感情が分からないので、感情の平板化をいって、喜怒哀楽の感情の動きが鈍くなって、快・不快も感じなくなります。
これを感情鈍麻といって、人生がたのしくない感じや退屈感の原因です。これをほおって置くと、抑うつ状態やさらに重篤になると解離性症状を起こしたりします。
また、感じなくなった感情が、身体症状に転化して、不定愁訴、疼痛、下痢、不眠、めまいなどの知覚・感覚過敏になります。
自分の感情が分からないので、人の目ばかりを気にして、自分がどう思われているに囚われてしまい、対人関係に過敏になり、人と会うのがおっくになり、対人恐怖的になったり、引きこもりを引き起こす原因にもなります。
では、感情鈍麻がなぜ起こるのでしょうか。感情鈍麻は心の防衛です。ある感情を感じたくないがために、心を防衛してます。
その感じたくない感情はなんでしょうか?それは寂しさです。感情鈍麻は耐えがたい寂しさの防衛です。
人が赤ん坊として生まれてから、母親(父でもいいのですが)に温もりと関心を貰い、それによって成長していきます。人は死ぬまで、人のぬくもりと関心を求めます。
そのぬくもりと関心が欠けている時に、寂しさを感じます。大人になって耐え難い寂しさを感じると辛いので、心は防衛を働かせて、その寂しさを感じなくさせてしまうのです。
それが感情鈍麻です。
その結果、抑うつ的になったり、身体症状が出たり、人生が楽しくない状態に陥ります。
人生が楽しくないと感じるようになったら、まず感情鈍麻を疑い、自分の心や気持ちと適切に向き合う必要があります。
人生が楽しくない人の特徴
人生が楽しくない人とは、心が空虚になっている状態です。感情鈍麻を起こしていて、自分にも他人にも興味をなくしており、何をしても楽しいと感じられない状態です。抑うつ的な状態になっています。
主に以下のような特徴が見られます。
抑うつ的な人の特徴をみてみましょう。
冷めている
情緒が動いておらず、以下のように常に冷めている状態が続いています。
すべてが他人ごと
仕事をしても、プライベートの活動していても、自分とは関係がないと思ってしまいます。
仕事では自ら積極的に取り組めなくなります。恋人ととの関係もどこか腰が引けていて真剣になれず、距離を取った関係になってしまいます。
何をやっても楽しいと感じられない
周りの流行を追って、やってはみるものの、心から楽しいとは感じられず、まぁこんなものか、と本気になれません。あくまで受身の姿勢で誘われればやるけれど、自分からやろうとは思わなくなります。
好奇心を持てない
何か新しいことを目の当たりにしても「これはどうなっているのだろう?」「もっと深く知りたい!」とは思えません。話題作り程度の好奇心で充分だと思ってしまうようになります。
新たなチャレンジ意欲がわかない
自分から何か新たなチャレンジをするという意欲がわかなくなります。変化を期待しない、変化に対応しようとしない保守的な人生の態度になります。
喜びを感じられない
何か目標を達成しても、それに喜びが感じらません。「これをやって何になるのだろう」「言われたからしょうがなくやる」という、冷めた気分でいます。当然ながら目標が達成できたとしても喜びが感じられません。
目標が無い
人から言われたことは、無難にこなすことは出来ますが、自分から目標を持つことをしなくなります。「目標を達成したところで何になるのだろう」「目標なんていらない」といったように、目標を掲げることに意味を見いだせなくなります。
人生を諦めている
人生を斜めから見るようになります。「何をしてもどうせ変わらない」「どうせ結果は同じだ」といったように、すぐに諦めてしまいます。世捨て人のような厭世感が漂う人生を生きることになります。
何をしたいのか分からない
好きなことをしていいよ、と言われても、自分が何をしたいのか分からない。好きなことといっても自分が何が好きなのか分からない。自分の人生は自分で選択していいと言われるけれど、何をしていいか分からない。とりあえず、周りを見て同じことをしている。
人生が楽しくない!を放置するとどうなる?
退屈感を強く持っている
人生が楽しいと感じられないというのは、要は、人生が退屈だということです。
生活が退屈を感じる人は、その心の空虚を埋めるために、スリル求めるようになります。そこで興奮状態、つまりハイの状態をつくろうとします。
本当は退屈なのに意識的に躁状態(ハイな状態)を作ろうとする様々な物質や行為が必要になり、そのこと自体が手放せなくなります。
それは嗜癖行動(しへきこうどう)(止めたくても止められない行動)につながっていきますので、要注意です。
ワーカホリック
ワーカホリックになって、たくさん仕事をこなせば周りの評価も上がり、お金も入ってくるので夢中になります。しかし、健康や身の回りのこと、家族のことには目が向かなくなります。
気が付いたら、大きな病気を患ったり、家族が出ていったという結果になります。
アルコール依存症
お酒を飲んだ時には、アルコールの力で、万能感や多幸感によって陽気になり社交的になれます。このような姿を真の自分だと勘違いをしてしまいます。
お酒が欠かせなくなり、アルコールにも耐性ができて飲む量も増えていきます。結果、アルコール依存症になってしまいます。
買い物依存症
買い物の品物を探しているときの没入感、買った時のスカッとした気分、自分へのご褒美感が癖になってしまいます。店員さんの丁寧な対応などにも快感になります。
買い物をするのは最初は気晴らしだったのが、自分でも止められなくなります。
このようなやめたいのにやめられない行動は嗜癖行動であり、依存症です。しだいに初めの時に感じていた量では快感が感じられなくなって行き、刺激の閾値が高くなる(量が増える)ので、自己破滅的になります。
アルコール、買い物以外にも薬物、ギャンブル、食べ吐き、万引き、恋愛、セックス、痴漢、たばこ、スピード運転など人は何にでも依存することができます。スマホ、ネットサーフィンやカウチポテトなども原理としては同じです。
人生を楽しくするための対処法
自らの力で人生を楽しくすることは可能です。
一人でいられる能力を身につける
逆説的ですが、自ら人生を楽しくするためには、耐えがたい寂しさから、大人の寂しさへ移行していく事が大事です。
では、普通の大人は寂しさを感じると何をするかというと、親密な人との充実した関係を思い浮かべます。それで幸せな自分を想い出すことが出来ます。それは、心の中で他者と共にいるのです。
1人でいられる大人は、何か物や行動で無理やり埋めることをしないでも楽しめます。
人生を楽しくするためには、この大人の寂しさを感じることが出来る能力、つまり一人でいられる能力を身に着けることです。
自分の心の中で暖かい他者がいますのでその人との会話を楽しむことが出来ます。
人は、その想像上の他者と会話をすることができます。
本を読む
本を読むことは、存命中の作家や、もう死んでしまった作者との対話です。読書とは、作者が語りかけてくることを、こちらが聞いて(読んで)、感動したり、ハラハラしたり、共感したりして、作者と対話をすることですから。
人は、面識のない人とも、読書で対話が出来ます。
感動する映画を観る
映画も同じです。映画の登場人物になったかのように、難関を乗り越えたり、恋愛を成就させたり、悲しい別れを悲しんだり、してその映画を作った監督と対話をしているといえるでしょう。
音楽を聞く
音楽は言葉を介さない分、心に直接に響きます。心を揺さぶられるような激しいリズムやメロディーラインの音楽を聴くことで、自然と身体が動いたり、一緒に歌ったりできます。それは作曲家の言葉にならないエモーショナルな部分と共鳴して共感していること、つまり対話していることになるでしょう。
このように、読書や映画を通して、心の中の他者と会話をすることで、暖かい気持ちを呼び起こすことが出来ます。
創作活動をしてみる
上に書いたのは、今ここにいない他者との心の中での会話を楽しもうということでしたが、私たちは、自分にとって一番親密な人である自分自身との会話を楽しむことが出来ます。
自分との対話を色々な形で表現したものを、自分が受容しますので、その活動が自己評価を上げることになります。
最近ではほとんどお金をかけずに創作活動を行うことができます。特別な才能がなくても、簡単に表現が出来るようになりました。
YouTube動画をつくる
今はスマホ一台あれば誰でも簡単に動画作成ができる時代になりました。自分の好きなことをだれでも簡単に動画を創作することが出来ます。
ブログを書いてみる
ブログは日記や備忘録的な使い方もできれば、自分の趣味や思いを他者に伝えることもできます。いずれにしても文章を書くという行為は、自分の気持ちを外に向けることです。自分の思いを、工夫して言葉に表現していることなので、その行為自体が自己との対話になります。
このような行為が、空想であり、遊びです。
この遊びを言葉で行えば詩や文学になり、音で表せば音楽になり、絵で表せば絵画になります。寂しさをこのような精神性の高い活動へと転化させていくことが出来るのです。
お金を稼ぐ
なにも空想や遊びを使った、創造活動だけが、人生を楽しくする方法ではありません。
大人になって一番何に頭を悩ませるかと言えば、お金のことでしょう。
その切迫した状況をどうやって切り抜けようかと、自分自身と作戦会議に没頭し、熱中することが出来ます。
そして、同時に、大人になってから、何が一番一生懸命になるかといえば、お金を稼ぐことです。
投資をしてみる
投資をすることはお金を稼ぐとともに、自分自身への投資のこと同時に言っています。
濡れ手に粟のような投資話ではなく、自分に時間と労力とお金をかけて、それよりも大きなリターンを目指して自分の人生設計をしてみるというのは、自分の人生を自主的に生きるという意味でも大事なものです。
副業をしてみる
副業にチャレンジすることは単にお金儲けをするというだけでなく、新たな発見や知識も得られます。
人からやれといわれる仕事ではなく、自主的に自分で工夫して、利益を出す方法を考えるということは、意欲や活力も高まりますし、何かやってみるという行動は自分の人生を自分の物へしていくチャレンジになります。
人生を楽しくするための「大崎セラピールーム」のカウンセリング
鈍磨してしまった感情の底にあるのは、感じることがつらい寂しさの感情です。その寂しさは、人のぬくもりと関心を求めています。
しかし、世間体や、周りの評価に、自分をはめ込もうとし過ぎて、自分がいつもダメだと思い込んで、抑うつ的になったり、自分自身の欲求が分からなくなります。
大崎セラピールームでは、あなたが、ヒマや退屈してしまった心が、本当は何を求めているか、あなたと一緒に、丁寧に聞いてあげることで、あなた自身の真の欲求を見つけ、人生を豊かにしていくお手伝いをいたします。
人生を楽しくするためのカウンセリングとは
鈍磨した感情には、そうなってしまった理由があります。感情鈍麻も一種の心理的防衛なので、楽しくないと感じることで、自分を守っていたということがいえます。
しかし、鈍麻してしまった感情を動かしていくことで、喜怒哀楽を、生き生きと感じられるようになっていきます。なかにはつらい感情も体験しますが、それがあるから喜びも感じられるようになります。
カウンセリングでは、「人生が楽しくない」「人生がつまらない」ということや、そうなってしまったのはもっともだ、とありのままの自分を全受容、全肯定していきます。
大崎セラピールームでは、豊富な臨床心理の経験をもとに一人ひとりにあった最適なカウンセリングを選択します。
カウンセリングを受けるメリット
カウンセリングによって、ありのままの自分を受容していくことで、自分自身を認めてあげて、自分を好きになっていくことが出来ます。
自分の感情を生き生きと感じることが出来て、これから自分らしい人生を歩んでいくことが出来ます。
カウンセリングの効果
自分を肯定できるようになるので、過度に人の評価が気になったり、他人に振り回されたり、巻き込まれることがなくなっていきます。
感情の波も安定してきて、自分を軸にして生活できている実感が持てるようになります。
カウンセリングの費用
まずはカウンセラーとの関係を築いていきます。そして、人生を楽しくするための課題を設定してカウンセリングに勧めてきます。
カウンセラーと一緒に、2週に一回、6回くらい(3か月、6万円)を目安に取り組んでみることをお勧めしています。
人生が楽しくないと感じたら、大崎セラピールームにご相談ください
人生が楽しくないと感じている心は、世間並みの幸せがつまらないという自己主張するのを待っています。
その退屈感は、自分の人生を、自分らしく創造的に生きるための切符です。
大崎セラピールームでは、楽しくないと感じているあなたの人生で、鈍磨してしまった感情を受け入れ、寂しさを共感し、あなたの真の欲望を見つけ、あなたの自身の生き生きとした人生を創造していくのをお手伝いいたします。
品川区、JR大崎駅から徒歩5分の心理カウンセリグルームです
セラピストは、AC(アダルトチルドレン)当事者、臨床心理士です。
ACのカウンセリングの他、生きづらさを感じている、コンプレックス、生きている意味が分からない、引きこもり、人間関係うまくいかない、毒親、機能不全家族、共依存、トラウマを抱えている方をカウンセリングしています。
クライアントさんの安全と、守秘義務を厳守しています。