ACからの回復をお手伝いします。

AC(アダルトチルドレン)とは

(アダルトチャイルドadult child of disfunctional family)

日本でも90年代に、ACという言葉が流行りました。

今はあまり言われなくなりましたが、ACという考えは今でも有効なものだと考えています。

もともとは80年代のアメリカで、ケースワーカーやセラピストが付けた名称です。初めはアルコール依存症の親で育った子どもたちという意味(ACoA=adult children of alcoholic)でつけられました。

それが草の根的に広がって、彼ら自身の回復を目指すセルフヘルプグループ(自助グループ)が多くできました。

その後、そのACの人たちの特徴がアルコール依存の家庭に限定されるのではなくて、今は家族内で不適切な養育(暴力、ネグレクトなどの虐待)を受け、トラウマをおった人たちという意味で使われるようになりました(機能不全の家庭で育った子どもadult child of disfunctional family)。

 ですので、ACという言葉は診断のための医学用語でもなければ、人を誹謗中傷するためのレッテルでもありませんし、今はやりの親を断罪するための「毒親」を正当化する言葉でもありません。自らの生きにくさの理由を自分なりに理解しようと努める人がたどり着く、自己定義の言葉です。この自覚を用いて、より自由な自己をつくり、生き生きした自分を発見していくことができると思います。

ACの特徴

 そのACは以下のような特徴的な行動や自分に対する考え、対人関係を持っています。

  1. 周囲が期待するようにふるまい、自分が真に何をしたいのか分からない
  2. 完璧主義で一歩が出ない
  3. 他人にNoが言えない
  4. 他人にしがみついてそれを愛情と混同する
  5. 人の言動を被害的にとりやすい
  6. 人生を楽しめない
  7. 他人に合わせてフリをする
  8. 他人の承認を求める
  9. 抑うつ的で無力感を訴えるが、嗜癖行動に走りやすい

またそういう人たちが家族でどういう役割を担ってきていたかということも特徴があります。

  1. ヒーロー英雄タイプ:なんでもできて優秀ないい子。
  2. スケープゴート犠牲の山羊タイプ:病気や非行や一家の中のダメを全部背負う子ども。
  3. ロストワンいない子タイプ:目立たたない、忘れられた子ども。
  4. プラケター慰め役タイプ:母親のグチをいつも聞いてあげる子ども。
  5. クラウン道化師タイプ:いつも道化役を取って家族の緊張と除く子ども。
  6. イネイブラー支え役タイプ:しっかりもので兄弟の面倒や家の料理などをして家族を支える子ども。

ACと言われる人たちは、相談には以下のような主訴を持って来室してこられることが多いです。

  • 自信がない、人からどういわれるかいつも不安
  • 自分が何を望んでいて、自分の人生で何をしていいかわからない
  • いつも不安
  • 孤独さびしい
  • 親しい人間関係が作れない
  • 会社での上司や同僚との人間関係に悩んでいる
  • 無気力で朝起きるのがつらい
  • 表面上は上手くいっていても生きづらさを感じる
  • 恋愛関係が続かない
  • 依存症がある(アルコール、ギャンブル、食べ吐き、買い物、セックス、恋愛など)
  • 親密な人家族に暴力をふるってしまう
  • 見捨てられ不安が強く人にしがみついてしまう
  • 慢性的な不定愁訴(肩こり、腰痛、腹痛、下痢、生理不順、不眠、頭痛など)

〈引用文献〉

斎藤学(1996)『アダルト・チルドレンと家族』学陽書房

心理療法の回復の見取り図

第一段階:安全と自己管理

ステップ1・安全な場所の確保をします。つまり自分にとって危険な人と距離の取り方や自分にとって安全な場所を見つけること。また、症状や衝動を軽減するために何をするかを話し合っていきます。一種ソーシャルワーク的なことをします。それと同時にセラピストとの信頼関係を作っていきます。
ステップ2・自分のそのつらい状況が解決したら、自分は何がしたいのか、自分の人生の目標・ゴールなどをあらかじめ話していきます。

第二段階:記憶の統合

ステップ3・過去のつらい体験(トラウマ記憶)(主に原家族との関係)の記憶に一緒に立ち向かっています。その記憶と共に感情が出てきて記憶と感情の統合が行われます。
ステップ4・症状や心理的防衛していたもの(抑圧、否認、解離など)が徐々にほどけていき、その症状や防衛の意味を理解するようになり、今までつらい人生を乗り越えてきた自分を受け入れるようになります。

弾三段階:人間関係の再構築

ステップ5・親密で安全な人間関係を体験し、新たな人間関係を構築していきます。それは今までの自分を傷つけてきた人間関係との終わりを意味しますので、そこで空虚感や抑うつが出てきます。それもセラピーで一緒に体験していきます。
ステップ6・ここでステップ2でやった、自分の人生のゴールにむかって、人生の航海に乗り出していきます。そこで新たらし適切な人間関係が出来ていて、ステップ5の抑うつ感が消えていきます。

〈参考文献〉斎藤学(1994)『児童虐待:危機介入偏』金剛出版

      斎藤学(2010)PIASトレーニング資料

      ジュディス・ハーマン(1996)『心的外傷と回復』みすず書房

※この見取り図の通りに行くとは限りませんが、概ね、行きつ戻りつしつつ回復が進んでいきます。

カウンセリング場面

AC当事者カウンセラーが相談対応

私自身が、引きこもり体験をもち、ACを自覚した当事者カウンセラーです。

そのAC引きこもりからの回復体験と心理専門家としての知識と経験を使って、クライアントさん一人一人が自身の人生を自分らしく、幸せに生きていけるようにお手伝いをしたいと思っております。

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