「子どものことで困っているに、夫が仕事に逃げて、話を聞いてくれない。」
「浮気がばれて、妻から離婚を言い渡されている。自分としてはやり直したい。」「夫婦間が冷めきっている。子どもがいるからしようがなく一緒にいる。子どもが独立した離婚を考えている。」
「夫が、暴力的でハラスメントがある。」
「お互い言いたいことを言えず、すれ違いが多い。相手のことは好きなのだが、このままでは関係を続けられるか不安に思う。」
「円満に離婚したいが、調停や裁判にまでやって長引させたくない。」

など、夫婦間でお困りのことはありませんか。

夫(妻)は話を聞いてくれないし、聞いてくれたとしても「お前の育て方が悪い」「だったらこうしろ」と説教してくる。
友人や親に相談しても、ありきたりのアドヴァイスや、聞きたくないお説教をされてしまう。
結局、自分で抱え込んでしまい、どうしていいか分からない。

など一人で抱え込んでいませんか。

夫婦間のこんがらがった糸は、二人の力で解決しようとしても、どちらかが我慢するということで終わりがちです。

それでは同じことの繰り返しになります。

夫婦間の葛藤の解決には、心理カウンセリングが有効に働きます。
ここでは、カウンセリングに来られる夫婦(カップル)間のよく見られる問題を紹介し、それについての対処法や、大崎セラピールームで行っている夫婦(カップル)カウンセリングについて紹介します。

典型的な夫婦問題

ここではカウンセリングに来られる典型的な夫婦間葛藤について解説します。

子ども問題

子どもの不登校、引きこもり問題で、両親が相談に来られます。
「学校や、スクークカウンセラーに相談したけれども、不登校のまま変化がない。」
「何か言うとそれが原因で引きこもりの原因になるのではないかと思うと子どもに対して腫れ物に触るようになってしまい、どう対応していいか分からない。」
「自分たちの育て方が悪いのではないかと思うと罪悪感と後悔でいたたまれない。」
ということで相談に来られます。

子どものひきこもり、不登校への対応は、「ひきこもりに対する親の対処法」に書いていますので、参考にしてください。

夫のDV・ハラスメント問題

夫のモラハラ、DVについての相談です。この場合ほとんど最初に来られるのは妻です。カップルカウンセリングとはいえ、DV.モラハラケースでは、最初に夫が面接場面に現われることはほとんどありません。

夫が表れないのであれば、厳密に言えば、カップルカウンセリングとは言えないかもしれませんが、DV、モラハラ問題は夫婦の関係性の問題です。最初妻のカウンセリングが進むにつれて、妻側が変化してきますので、夫との関係性が変わり、夫が面接に登場することが頻繁に起こります。

浮気・不倫

浮気、不倫、風俗通い、性倒錯(痴漢、盗撮)が発覚して、夫が妻から離婚すると突きつけられて、どうしたら止められるのか相談に来るケースがあります。

夫の風俗通いや性倒錯が分かりどうしたら辞めさせることが出来るか、妻が相談に来られるケースもあります。

ここでもカップルで来られることはまれですが、夫婦間のひび割れた信頼を回復するには、両者の協力必要になるので、カップル面接をすることを目標にして、夫の面接を行います。

冷え切った夫婦関係

初めは、妻の抑うつや夫の仕事による適応障害で休職になったと言ったことで面接に来られます。面接が進むうちに、自分の抑うつや適応障害はパートナーとの関係に起因していることが分かってくることが多く見られます。

そこで、相手の愛情が信じられない、という相手の無関心、デスコミュニケーションの問題が分かり、そこからセックスレスや出産したい(かったの)にできない(できなかった)という夫婦の性の問題が浮上してきます。そこから夫婦面接が開始されるパターンが多くあります。

離婚相談

子どもがいるから離婚はなるべくしないように努めたけれども、もう夫とはやっていけない。離婚したい。夫に伝えたが反対されたというケースもよく見られます。

離婚を先方が同意しない場合、弁護士を雇い、家庭裁判所で何回も調停をして、決まらなければ裁判まで行います。弁護士を付け、家裁で争うことで、却って話が複雑になり、そのため膨大な時間と労力と費用がかかります。

そのため、財産の分与も含めて、円満に離婚するには、どうしたらいいかという相談が増えてきています。

夫婦葛藤の原因

もちろん、夫婦間の葛藤の問題は一つでは語れませんが、大体のカップルが起こしている葛藤の原因があります。

コミュニケーション不全

お互いが、いいたいことがいえていないことが多く見られます。

大体が妻側が、最初はコミュニケーションを図ろうとしますが、夫が話を聞けなかったり、仕事が忙しいと言って回避することで、コミュニケーションが疎遠になります。

それが相手への不満になり、相手を責めたり、言っては無駄だと思って、いいたいことを諦めてしまいます。

そうなると、相手への恨みが溜まっていきます。
また反対に、自分の努力が足りないと思ったり、自分がいけないと思うことで、抑うつになっていきます。

特に、妻側が、夫とのコミュニケーションを早々に諦め、給料さえもらってきてくれればいいと思うようになります。そして自分の満たされない愛情が、子どもへ向かいます。これが母子密着の原因になり、子どもの不登校や引きこもりを引き起こします。

子どもの問題は、ほとんど、このパターンから始まります。

一般的な夫婦(カップル)カウンセリングの実際

一般的な夫婦(カップル)カウンセリングを紹介します。

問題の整理

何が問題なのか、を二人に聞くことをします。

二人で話している時にはお互い感情的になり、喧嘩になるだけだったのが、第三者が入ることで、冷静に話すことが出来ます。

一方が問題だと思っていることを、一方がそうは思っていなかったり、お互いが食い違っていたり、思い込みで相手を裁いていたりしていたことの気づきが生まれます。

問題を整理するだけで、お互いがそういうことを考えていたのか。と納得して、お互いへの思いやりが生まれ、カウンセリング進むケースがよく見られます。

目標の設定

どうなれば、問題が解決されたことになるのか、をカウンセラーと話をして、二人が納得した形で、目標を設定します。

大きな目標とは別に、小さな現実的で、すぐにでも実現可能なものを設定していきます。

一方だけが我慢するというのではなく、お互いが協力できるものを選んでいきます。

実行、フィードバック

出来たこと、出来なかったこと、それぞれそのことにどう思ったのか、出来なかったことを次回できるようにするにはどうしたらいいか、それとも目標を変えたほうがいいのか、話しあいます。

実は、実行できたかできなかったかが問題ではなく、このように、二人で目標に取り組む共同作業が、失われていた夫婦の関係を取り戻すことになります。

大崎セラピールームの行う、夫婦(カップル)カウンセリング

ここでは、子どもの問題で来られる夫婦(カップル)の大崎セラピールームの代表的なカウンセリングの解説をします。

子どもの問題を通して夫婦間が協力する

大崎セラピールームでは子の問題を家族療法的にとらえます。子どもの、不登校や、引きこもりは、その家族にとって必要であるから起こっていると考えます。

子どもが問題を起こすことで、冷めきった夫婦をつなぎ留めておく役割になっているからです。ですので、夫婦間の関係が改善すれば子どもは問題行動を起こす必要がなくなります。

子どもの問題で、妻は夫に話がしたいのに出来なかったり、会話にならなかったり、夫が回避的な言動で協力がなかったりして、妻が抱えこんでいます。

子どもの問題で来られるのは、まず、母親です。それを父親も来ていただき、二人で協力して子どもの問題を取り組んでいくことをお願いします。

子ども問題で、父親が参加すると、ぐっと解決に近づきます。なぜなら、子どもの問題について夫婦が協力するということが、夫婦間関係の改善になり、それが子どもの問題解決になるからです。


子どもの問題は夫婦間葛藤の象徴であることがほとんどです。親の信念や価値観を子どもは純粋に受け継ぎ体現しています。

例えば、引きこもりでいえば、親が学歴や社会的地位、世間体にこだわっていれば、子どももそのこだわりにがんじがらめになって身動きが取れなくなっています。その身動きが取れない状態が引きこもりという状態になって表されています。

であれば、親がそのような自分の価値観を振り返り、自分の生き方を見直す必要があります。

言えていないことをアイメッセージで語る

カップルカウンセリングでは、お互いが責めるモードになりやすいのですが、それでは解決に至りません。

相手を責めるのではなく、それをアイメッセージで語ってもらいます。
「私は、子どものことで、一人で抱え込んで、辛かった。」
「私は、あなたが、子どものことになると逃げるような態度をとるので怒りを感じた。」
など、自分の感情の問題として、アイメッセージで話してもらいます。

夫側も
「君から、責められている感じがして、怖くて、その場にいられなかった。」
「自分が、父親として、失格だと思われると、不安でつい仕事に逃げてしまった。」
など、夫側も素直に自分の感情を話すことができるようになります。

お互いが、相手の感情を認め、受け入れることで、協力体制が出来てきます。

夫婦の問題にフォーカスを当てる

妻は
「夫は自分の家族や、自分に興味がないのではないかと思っていた。」
「だれにも相談できなくて、私の辛い気持ちを聞いてくれなくて寂しかった。」
とアイメッセージで自分の感情を表し。

夫は
「いつも、妻から責められているような気がして、会話を避けていた。」
「自分が、父親であることと夫であることが否定されている気がして不安だった。」
「自分なりに、家族のためと思って、仕事を頑張っているのに評価されずに腹が立っていた。」
と夫側も表されるようになります。

それからお互いが
「自分をないがしろにしないで、もっと、自分を大事にしてほしい。」と
という本音が分かってきます。

このような夫婦のコミュニケーションの行き違いが解消され、相手へのやさしい気持ちが復活してくる過程で、子どもの問題は解消されていきます。

トラウマが課題の場合

幼少期に親から虐待などのトラウマを抱えている場合、パートナーに親を投影し、親との関係を繰り返し、お互いが傷つけあう関係性になります。

そのため、その場合は、個人のカウンセリングをまず行ってから、トラウマからの回復を行うことが必要になります。

効果

カウンセリングが有効に働くと

・相手の事に、頭が囚われる時間が減っていきます。
・喧嘩などの葛藤が下がっていきます。
・相手をどうにかしたいというコントロール欲求が減っていきます。
・不安や心配が減っていきます。

メリット

・自分の言いたいことを相手に伝えられます。
・状況を受け入れ、解決はどこか分かってきます。
・解決を目指してお互い協力できます。
・お互いの幸せを尊重できるようになります。

費用

夫婦の問題はそれぞれ違い、回復のプロセスは違いますし、また経済状態の違いもあります。なので、必ずこのようなプロセスをたどるとは言えませんが、ここでは、概算をお示しします。
最初の3回から6回で、セラピストとの信頼関係を作り、カップル(夫婦)の協力関係を作る(お互いが問題について、協力をしていく関係を作っていきます。アイメッセージで伝える事、お互いが協力していると思える課題を設定するなどを決めていきます。(2週間に1回、約2か月から3ヶ月、5万円から8万円)


課題の取り組み、(問題解決ための課題を取り組んでいきます。たとえば、子どもへの声掛けをどうしていくか。暴力を振るわれそうになったらどう対応するかなどを前もって相談して決めておきます。)を6回くらいで行います。(2週間に1回、約3ヶ月、8万円)


問題解決後自分たちはどうなっているか未来図を描く(問題に巻き込まれている時はそれで頭が一杯なので、それが解決されたら自分たちはどうしていのかを考えてもらいます。)を、6回くらいで行います。(2週間に1回、約3ヶ月、8万円)

夫婦間葛藤に悩んでいる方、大崎セラピールームにご相談ください

相手が悪いから、相手を変えようとすると、ますます、葛藤が深くなります。
相手を変えようとするのではなく、自分を見つめる時間ととらえてみましょう。

夫婦は人間関係です。自分が変われば、関係性は変化します。当然相手も変化していきます。

それから、何が言いたいのか、言えていないことは何なのか、一緒に考えてみましょう。
大体は、「批判しないで話を聞いて欲しい」「もっとこちらに関心を向けて欲しい」だったり、「もっと愛して欲しい」ということが分かってきます。

そのことを相手を責めずに、伝えてみましょう。伝えてどう反応するかは相手の問題です。

夫婦葛藤が解決することは、夫婦の仲がよくなるだけが解決ではありません、お互い新たなスタートを切った方がいい場合もあります。

夫婦関係は変化していきます。その変化を柔軟に受け入れ、相手の受け入れられるものは受け入れ、受け入れられないことは手放していきましょう。

変化に抗わず、お互いの関係の変化を受け入れることで、自分が相手へ楽に接することが出来るようになります。そのお手伝いを大崎セラピールームさせていただきます。