「幼少期に受けた親からの暴力の記憶に悩まされている。」
「親からの虐待をうけてその恨みがとれない。」
「父親(兄)から性的虐待を受けた。」
「両親の激しい喧嘩を日常的に目撃していた。」
「父親が母親を殴るのを日常的にみていた。」
「親から、厳しすぎるしつけを強いられた。」
「幼少期から、有名校合格のために、受験勉強を親から強いられた。」

など、幼少期のころ、親や兄弟から、虐待を受けて、その記憶に悩まされていたり、そのために人間関係や、日常生活に生きづらさを感じていませんか?

トラウマウの記憶は、自分では押さえつけて忘れているつもりでも、無意識に同じような、人間関係のトラブルに巻き込まれたり、お酒や薬物に頼らないと生活できなかったり、生きづらさの原因になっています。

トラウマの抱えた人には、心理セラピーが有効に働きます。(薬物療法だけでは困難です。)

ここでは、トラウマ(PTSD)に関して説明と共に、トラウマに対する治療法や、大崎セラピールームが行うセラピーについてご紹介します。

トラウマ(PTSD(Posttraumatic Stress Disorder))とは

医学用語では、心的外傷後ストレス障害といいます。

虐待や、性的被害、命にかかわるような事故などにあったときに、心に負う傷の事です。さらにそれが繰り返し被害にあった場合、複雑性PTSDと言われ、その後の人生に甚大な影響をおよぼします。

どのような症状や影響が出るかを解説していきます。

解離症状

過去のことを思い出せない、
知らない間にふと気が付いたら時間がたっていた、
などの解離性の健忘や
今の現実が、霧がかかったような感じで、現実感がない。
などの離人感や現実感消失などが起こり

日常生活がままならなくなります。

フラッシュバックや悪夢

トラウマの記憶が、自分が思い出そうと思っていない時に、蘇ってきます。

フラッシュバック自体が苦痛な上に、起きていない時にもまたフラッシュバックが起きるのではないかという恐怖のため、生活を送ることが恐ろしくなります。

悪夢はトラウマを思い出させる夢を繰り返し見ます。

回避行動

トラウマに関する、記憶や思考を避けるようになります。またトラウマに関連する場所や人物、状況を避けるようになります。

このような回避行動のために、行動範囲が狭くなり、日常生活がままならなくなります。

依存症

お酒を飲んだり、薬物を使うことで、トラウマ記憶や、フラッシュバックなど、辛い過去の出来事の記憶を、和らげようとします。

このように自分の心を物質によって麻痺させて、自己処方する場合があります。

このような場合、非常に高い確率で、アルコール依存や薬物依存の物質依存症になることがあります。

実際に、アルコール依存症や薬物依存症の人たちの被虐待率は、それを受けてない人たちよりもはるかに高いことが分かっています。

境界性人格障害やAC(アダルト・チルドレン)との関係

不安定で激しい人間関係を繰り返したり、自分を傷つける行為(自傷行為、自殺未遂、物質乱用、乱脈な性行為など)を繰り返すことを特徴とする、境界性人格障害と言われる人たちが多くがトラウマを抱えています。

また、生きづらさを抱えて、どう生きていいか分からないアダルト・チルドレンの多くが、親からの虐待で心の傷を負っています。

幼少期に長期間、家族からの虐待を受けて、心に外傷を負い、そのつらい記憶から逃れるために、様々な、心の防衛(解離や物質の依存)を使って、生きのびてきた結果、このような症状や人格障害などの、生きづらさを抱えることになります。

トラウマ(PTSD)の原因

はげしい事故に出会う、目撃する(自動車事故にあう、傷害事件に巻き込まれる、災害にあう、事故の現場を目撃するなど)など、単発のトラウマ的な被害は、急性ストレス障害(急性トラウマ)といいます。

ここでは、何度も長期間にわたったトラウマ(PTSD)の原因の解説をします。

幼少期の家族からの虐待

多くが幼少期に、家族(父、母、兄、姉など)から、虐待

つまり
肉体的(殴る、蹴る、性的に搾取するなど)、
心理的(怒鳴る、人を傷つける発言などの言葉の暴力)、
ネグレクト(無視する、食事を与えない、教育をさせないなどの育児放棄))、

などのさまざまな暴力を受けています。

直接被害はなくても夫婦喧嘩を毎日目撃するも虐待に入ります。

また、分かりやすい暴力だけでなく、厳しすぎるしつけ、受験のための過度の塾や習い事の強要、なども入ります。

少年期・青年期のPTSD

家族以外の、学童期のトラウマの原因の多くが、学校でのいじめです。

クラスメイトからのなぐる、ける、無視、しつこいいじり、金銭を取られる、ものを取られる、パシリをさせられるなどの被害を受けます。

教員も気が付かないふりをしていることが多いです。

また今では大分なくなりましたが、教員からの暴力、皆の前で見せしめように恥をかかせる、部活動で、どなる、叩くなどの暴力があり、それが原因でトラウマを負うことがあります。

成人、結婚後のPTSD

成人後は、パートナーからの暴力です。ほとんどが男性から女性への暴力です。

殴る、けるなどの肉体的暴力。
怒鳴る、バカにする、無視するなどの言葉の暴力やネグレクト。
行くところや、会う人を等の行動に制限をかける、束縛。
セックスを強要するなどの性的暴力。
お金をたかる、むしり取るなどの経済的搾取。

などの暴力がトラウマの原因になります。

トラウマによる心理的影響

トラウマを受けた場合、上にあげた、精神的な症状だけでなく、様々な心理的に影響を与えます。

代表的なものを解説します。

感情抑制

心的葛藤や不安を抱えていることが不得手なので、怒りの感情を爆発させたり、自傷行為などの衝動的な行動に出たり、自分の感情を抑制するのが困難になります。

また逆に、自分が傷つかないように感情を何も感じさせないようにして、感情を鈍麻させて抑うつ的になったりします。

自分の身の安全が確保できない

自分が安全な場所にいるか、安全な人間関係の中にいるか、これからやる行動が自分に安全かが、判断が出来なくなっています。

大体は、自分の身を危険な場所や、傷つけられるような人間関係に置いてしまいます。

衝動的な行動も多いので、結果的に、自分を傷つけること(自傷や自殺企図から不慮の事故)が多くなります。

他者との関係が維持できない

安全で安定した人間関係が築けません。

他人を、すぐに全幅の信頼、好意を寄せたと思うと、急に、こき下ろしや怒りの爆発の対象にしてしまったりします。

また自分を傷つけたり、搾取する人とばかり付き合ってしまうために、「他人は自分を傷つけるものだ」と初めから思ってしまいます。

そのため、恋人関係や友人関係が長続きせず、親密な人間関係を作れません。

自己感覚

トラウマの影響で、いつ自分に害が加わるか分からない場所にいたために、いつも心が休まらず、過覚醒の状態です。

落ち着きがなく、ソワソワして、不安で、焦燥感に駆られています。じっとしていられなかったり、不安や心配から衝動的に行動して悪い結果になってしまったり、行動や言動に脈絡がなかったりします。

そのため、身体的にも、不眠や、胃腸の調子がいつも悪かったり、アレルギーの敏感肌だったりします。

自己意識

自分が、自分のままで生きていいと思えていません。

「自分は人来嫌われて当然だ。」
「自分は生きている価値はない。」
「自分は何をやってもダメだ。」

と自分を考えていています。

自己評価が低く、自尊心が欠けています。

世界観

自分の5年後、10年後、自分がこうなっていたいという自分の将来像を描けません。

「ずっとこのまま酷い人生だ」、
「今後よいことは起きないだろう」、
「人生何も変わらないだろう」、
「ろくな死に方をしないだろう」

と思っているため、自分の人生がよいものになると思い描けません。

当然、自分の将来に期待が持てません。

トラウマ(PTSD)の治療法

トラウマ治療の代表的なものを解説します。

薬物療法

トラウマの影響から、様々な症状が出ます。

抑うつ、希死念慮、自殺企図、自傷の衝動などの重篤なものから、不眠、身体疼痛、過敏過覚醒、不安心配からのソワソワや焦りなど、精神症状から身体症状まで出ていることがあります。

そのような症状が出ている場合は、通院をして主治医と相談して、処方して薬を出してもらい、症状をある程度抑える必要があります。

心理セラピー

トラウマの影響は、出てきている精神症状だけでなく、その人の自己像や、人生の生き方や、世界観に関わっています。

心の傷を癒し、自己評価を上げていくには、心理セラピーが必要です。

心理セラピーでは、主に、自分の被虐待児であった自分の過去を振り返り、自分の人生のストーリーを再構成し、傷ついた自尊心や癒していきます。

集団心理療法

・シェアリング
同じ経験を持った人が集まり、自分の虐待体験を語り、他の参加者が共感して聞いてくれるという体験が、人とのつながりを感じられたり、自分の居場所と感じられることで、その人を癒していきます。

・サイコドラマ
幼少期の虐待体験をドラマのような形で再現してみて、その中の自分になって、虐待した親に怒りを表現したり、傷ついた自分に声をかけてあげて、傷ついた自分を癒すワークに取り組みます。

・インナーチャイルドワーク
イメージワークを使い、幼少期の自分に出会い、今の大人の自分と会話をして、傷ついたままでいる自分のインナーチャイルドを癒していくワークを行います。

トラウマに対する大崎セラピールームのカウンセリング

トラウマに対するセラピーは、AC(アダルト・チルドレン)へのセラピーと基本的に同じになります。

〇アダルト・チルドレンのセラピー

安全と自己管理・人生のゴール設定

安全な場所の確保をします。自分を傷つける人や、危険な場所を避けて、安全な場所を見つけることをします。

また症状が出ている場合や、衝動性が高い場合は、服薬を含め、衝動的に行動しないためにはどうしたらいいかを話しあいます。

ソーシャルワーク的なことを行い、セラピストとの信頼関係を作っていきます。

安全な場所と症状がある程度落ち着いて来たら、自分の人生の目標ゴールを設定していきます。

記憶の統合

辛いトラウマの記憶に立ち向かっていきます。その時の記憶や感情が出てきます。セラピストと一緒に辛い時期を乗り越えることで、感情を受け入れ、記憶との統合が行われます。

この段階で徐々に、症状が治まっていき、その症状が心理的防衛で、それが自分を守っていたこ味が理解できるようになります。

この時期に、グループワークに参加してもらい、同じ経験を持つ人たちと、シェアリングやグループワークを行います。

人間関係の再構築

今までの人間関係ではなく、自分にとって安全で親密な人間関係を、再構築していきます。今までの人間関係の終わりを意味するので、そこで抑うつや空虚感が出てきます。

それもセラピーで一緒に体験し、乗り越えていきます。

最初に決めた、人生の目標ゴールに向かって歩みだしていきます。そこで、適切な人間関係が出来ることで、抑うつや空虚感が消えていきます。

メリット

カウンセリングが有効に働くと、

・症状に振り回されになくなります。

・生き方が楽になります。
・人のせいにしないで、自分の人生を歩めるようになります。
・自分の長所を生かして、人生のゴールに向かうことが出来ます。

効果

カウンセリングが有効に働くと、

・症状が軽くなります。
・トラウマ記憶に悩まされなくなります。
・生きづらさが軽減します。
・人間関係が変わっていきます。
・将来に希望が持てます。

費用

トラウマのセラピーは時間がかかります。

症状を抑えるだけではなく、その人の生き方や、世界観の変容が必要だからです。

大体、1年以上を目途に考えてください。

「安全の場所の確保」の時期を3ヶ月(2週間に一回のカウンセリングで約6回、6万円)

「記憶の統合」の時期を半年(2週に一回のカウンセリングで約12回、12万円)

「人間関係の再構築」の時期を3ヶ月(2週間に一回のカウンセリングで約6回、6万円)

長期をカウンセリングを受けたいけれど、料金が出せないという方は、料金の減額も行っています(継続カウンセリングを出来る方対象)ので、ご相談ください。

正規の料金が払えない人へ(スライディングスケールのご提案)

トラウマに悩んでいる方、大崎セラピールームにご相談ください。

トラウマを抱えた人が、人生を生き抜くときには、自分自身で編み出した独特の対処法を使って生きのびます。

それは解離症状であったり、物質の依存だったり、激しい人間関係だったりを使います。それはその人が生きのびるための必死の処世術です。

しかし、そのやり方は、自分を傷つけ、他人も傷つけます。

自分を変えなければいけないと思っている人は、今までのやり方がもう通用しないと気が付いているのです。

しかし、トラウマを一人で克服するのは困難です。

トラウマの回復を専門にしたセラピストの助けが必要です。

大崎セラピールームでは、トラウマを抱えた人に、トラウマと向き合い、心の傷を癒し、自分らしい人生を歩んでいくことのお手伝いをさせていただきます。