「職場の過重労働や人間関係のストレスで、仕事中に倒れてしまった。」

「動悸や息切れがして、パニック発作をおこして、早退した。」
「休日でもよく眠れない、朝が起きれない、やる気が出ない、気分が落ち込む。」

などの仕事上の問題を抱えていませんか。

「引越しした後、その環境になれず、この先この土地で一人ぼっちのままではないかと思うと不安になって外に出られない。」

などといった環境の変化についていけないことはありませんか。

「大事な親族がなくなって、それから長く、悲しみや憂うつな気分が取れない。」

などの喪失体験から立ち上がることが出来ていませんか。

体調がすぐれないので、職場の産業医や、近所の精神科のクリニックに行ってみたら、「適応障害」と診断され、薬を出された。医者から、仕事のストレスだから、休職を勧められた。

「休職したら、気持ちは楽になったけれど、職場に復帰したら、同じストレスで、調子を崩し、また休職に追い込まれるのではないか。」

「今度、休職したら、会社にいられず、辞職してしったらどうしよう。職を失ったら、将来どうなるのだろう。」

「いつまでも環境に慣れないで、見知らぬ土地で一人ぼっちのままでいたらどうしよう。」

「親しかった親族が亡くなって、その悲しみから抜けられない。落ち込んだままこの先どうなるのだろう。」

このような仕事の不安や将来の心配を抱えていませんか。

適応障害や、適応障害後の不安を抱えている方に、心理カンセリングは有効に働きます。

ここでは、適応障害に関する説明と、適応障害の対処法や、大崎セラピールームが行うカウンセリングについてご紹介していきます。

適応障害とは

仕事(学業)の不適応や、環境の変化、喪失体験などのストレスによって、体と心に不調をきたす疾患です。

ストレス障害とも呼ばれています。精神科や心療内科などに行くと多くが、この診断が付きます。この診断書があれば、休職(休学)できる根拠にもなります。

適応障害は、ストレスの元になっている場所から離れ、休みをとれば、調子が戻ります。

しかし、また、元の場所に戻って、同じようなストレスがかかると、不調を訴えます。

職場であれば、休職を何度か繰り返すうちに、職場に居づらくなり、退職せざるを得なくなることもあります。

情緒・感情のの不調

「仕事が終わらないために、上司や同僚に注意や叱責を受けるのではないかと思うと、不安になる。」
「自分がダメだと思われているのではないと思うと人と会うことに緊張してしまい、人前で上手くしゃべれない。」


という不安や心配に囚われてしまう。

「人からどう思われているか気になって、人の集団の中に入っていくことが怖い。」

「この先、また休職して、職場に居場所がなくなってしまったらどうしよう。」

などの恐怖や恐れでいっぱいになってしまう。

「引越し先で、一人ぼっちな感じがして、不安や寂しさが抜けない。」

など寂寥感が変わらずに一日中過ごしてしまう。

このようなことが続くと、仕事もやる気が起きない、将来の希望が持てない、プライベートでも楽しめていた趣味が楽しくないなどの意欲の低下、抑うつ的な気分につながります。

身体の不調

「動揺しすぎて人の言っていることの意味が分からなくなってパニックになった」

「仕事に行こうとすると、ドキドキ動悸がする。」

「自分が周りから遅れている、置いていかれると思うと、焦燥感でソワソワしてしまう。」

「明日また、あの職場に行って上司に合わないといけないと思うと眠れない。」

などの身体の不調が現れたり、その他、

朝起きられない。身体がだるい。お腹の調子が悪く、下痢が続き、電車に乗るのが怖い。動悸がする。頭が痛い、腰が痛い。めまいがして職場で倒れる。風邪にかかりやすい。理由が分からないのに涙が出ることがある、などの身体症状として現れます。

行動の不調

「自分だけなんでこんな仕事をしなければならないのか、周りもっと楽にやっているのに」

と不公平感や理不尽さに怒りを抱えたりします。それが対人関係に現れ、我慢していた怒りが急に吹き出して喧嘩になったとか、

「ソワソワしているとますます仕事が手につかなくなり、挙動が変になる。」

など、いつもの行動ができなくなったり、

「仕事を休むと電話が掛けられない、そのまま、連絡しないで、欠勤してしまった。」

などの問題行動になったりします。

適応障害の原因

主には過度の仕事のストレス、環境の急激な変化、人間関係の変化が原因ですが、それまでの、自分のものの考え方や行動の仕方、対人関係のパターンにも原因も考えられます。

ストレス

仕事や人間関係のストレス、環境の変化、生活上の大きな変化、人生上のネガティブな出来事、などのストレスが適応障害の原因となります。

カウンセリングに来る方は、抱えきれないほどの仕事、思うことが言えない人間関係が原因なことが多い傾向があります。

過剰適応

目上の人や、学校でに言われたことに、過剰に適応しています。

それによって、今までは、周りから自分は何を求められているのか、自分が何をすればいいのかを察知して、それにいち早く適応することで、乗り切ってこられました。

学生時代は勉強範囲や、人間関係の範囲も決められていたり、終わりがあるので適応できます。

しかし、学生時代が終わり、就職した、あるいは上司が変わった、部署が変わった、などをきっかけに周りの評価も気になり、期待に適応して、仕事を過剰にやってしまいます。仕事はいくらやっても降ってきますので、自分で自分を追い込んでしまいます。

いい人をやる。Noが言えない。

いい人に思われたくて、また他人からの評価が欲しくて、頼まれごとやお願いを安請け合いしてしまいます。そのため手に負えないほどの仕事をいつも抱えてしまいます。

大量の仕事量をこなすだけで精一杯になりますが、また頼まれるとnoといえず、仕事が増えて行きます。

その内に、このような状態にしたのは、他人が自分にこんなことを頼んだからだと、自分をなめているから気軽に頼んでくるのだと、他人へ怒りがわきます。

しかし、その怒りを相手に伝えられず、自分の中にため込んでしまうために、苦しくなります。それが身体症状や不調につながっていきます。

他人にnoといえず、仕事は増え、いつも大量の仕事を抱えるようになり、オーバーワークなり心身の不調になります。

他人の評価を気にしすぎる

人の頼みを断ると、「嫌われるのではないか」、「嫌な人間と思われるのではないか」、「評価が落ちるのではないか」という不安のために、人の頼みを断れません。

このようないい人をやっていることで、集団の中で今のポジションを得ることが出来たと思っているので、集団から見放されるという不安から、いい人キャラをはずことが出来ません。

そのため、自分の仕事でもないものを引き受けたり、過剰に仕事を抱え込みます。その仕事をすることで、自分が集団にいていいという、承認を得たような気持になっているので、その無理な仕事の仕方を手放せません。

人からの評価も落としたくない、でもノーと言えないという板挟みになり、仕事が自分のできる能力の範囲を超えてしまい、体調の不良を訴えることで、ようやくnoということができます。

完璧主義

人から、文句を言われないように、ダメ出しさえれないように、何度も自分の仕事をチェックして、完璧なものを仕上げてから、提出する。

完成すれば仕事の質が高いので、評価も得られますが、そこに至るまで労力が大きすぎて、持続することが出来なくなります。

そのため、一つの課題に時間がかかり過ぎてしまう。完璧を目指すので、仕事をするのがおっくうになってしまいます。一旦どこかで上手くいかなくなると、仕事がつかえてしまい、どんどんやることが溜まっていき、仕事を手に着かないという悪循環にはまって行きます。

親の期待に応えている

他人の期待に応えていい人をやる振る舞いは、学生時代もやっていたし、もっと昔から親に対しても、親のいい子をやっていた幼少期まで遡れます。

親の期待に応えることで、自分の評価を得ていたので、自分が何をしたいのか、自分の欲望が何かを分からないまま成長してしまいます。

親との関係性が大人になっても続いているので、実家から離れたとしても、親の立場が会社の上司や同僚に変わっただけなので、過剰に人の(会社の)要求に応えるという関係性は変わりません。他人の評価を得なければ、自分はここにいてはいけないと思ってしまうマインドもそのまま成人になっても残ります。

それでは、自分の人生を豊かにするために働くのではなく、他人の評価を経るために働くことになってしまいます。

適応障害の対処法・治療法

適応障害になった理由には、様々な要因が考えられるので、これだけで解決するということはありませんが、代表的な対処法、治療法を紹介いたします。

薬物療法

出ている症状に対して、医師が診断をして薬が処方されます。

抑うつが見られるのであれば抗うつ剤や、不安やパニックがみられるのであれば安定剤、不眠があれば睡眠導入剤、身体の痛みがあれば鎮静剤などが処方されます。

休養

荷重に仕事をしてきたことで、身体も心も疲労困憊して、傷ついていますので、医師にもしっかりと休養を取るように言われます。

過剰に仕事をしていた時は、食事も睡眠も、おそらくは、気にかけることもできず、生活自体がめちゃくちゃだったと思われます。

栄養のバランスの取れた規則正しい食事をとる、早寝早起きして、深い睡眠をとる、きもちのいいお通じあることが身体の健康回復を図ります。

環境の調整

復職した時にまた同じようなストレスがかかったとしたら、同じ不調に陥ってしまいますので、職場と話しあって、負荷のあまりかからない仕事にしてもらう、関係の悪かった上司の下からは外してもらうなど、職場環境に配慮してもらう必要があります。

カウンセリング

仕事を休むことの不安、将来の不安などを一人で抱えることは、大変つらいことですので、カウンセリングでその不安を聞いてもらいます。

自分の焦りや不安をカウンセラーに受けて止めてもらうことで安心感や、その不安を自分で受容することが出来ます。

適応障害のカウンセリング

適応障害に行うカウンセリングで代表的なものを紹介します。

出来ることと出来ないことを分ける(限界設定)

自分と他人の責任や、やることの境界があいまいになっていることがおおいので、自分の出来ること、自分の出来ないこと、自分の範囲なもの、人の範囲なものを分けます。

簡単なようでいて難しい面があります。これは仕事だけではなく、感情の面でも同じことが言えます。

相手が困って助けを求めてきたり、あるいは、要求をゴリ押ししてきたりすると、つい安請け合いをしてしまいがちです。

他人の困っているのを助けないのは、ひどい人間と思われないかとか、ここで助けておけば次回自分が困ったときに助けてくれるのではないかといった、考えが浮かびますが、自分の今の状況を鑑みて、出来ることと出来ないことをはっきり分けて、ここまでであれば出来ます。これから先は出来ませんと、境界線を示す必要があります。

認知行動療法

「言われたことをしないと人か評価が落ちるのではないか」、
「人から嫌われているのではないか」、
「自分は無能だと思われていないか」、
と他人の目を気にしてそれを自分の行動の基準にしている場合、

「それをしなかったからと言って、本当に自分の評価は下がるのか」、
「自分の仕事はきちんとこなしているので、それは無能ではないのではないか」
と、少し客観的に自分を見つめてみます。

そうすることで、
「自分は思ったほどダメじゃないし、無能ではない」
と理解できると、不安の感情も下がっていきます。

このようなことをメモに取ったり、ノートを付けたりして、自分の行動や感情を振りかえって、思い込んでいた考えや、その考えに基づいていた行動を修正していきます。

アサーティブトレーニング

Noと言えるようになる。

「それはできません。」
「先に帰ります。」
「それは自分の仕事の範囲ではありません。」

など、Noという練習をします。

今までやったことがないので、当然Noというのに抵抗が出たり、不安になります。

まず、カウンセラーとロールプレイをしてみて、Noという会話の練習をします。

適応障害に対する大崎セラピールームのカウンセリング

適応障害になってしまい、休職に追い込まれたら、この先大丈夫だろうか、という不安や焦るが出るのは無理もないことです。

大関セラピールームでは、その不安や心配を一緒に受け止めながら、この挫折をきっけかにして、自分らしい人生を送っていくチャンスに変えていく事のお手伝いをします。

今の状態を受け入れる。

適応障害と診断が付き、休職せざるを得なくなれば、このままで大丈夫だろうか。この先どうなるのだろうか。という不安や心配、焦りが出てくるのは当然のことです。

しかし、この不安に自覚的にならないと、衝動的な行動に出てしまいます。

早急に職場に復帰して、遅れを取り戻そうとして、また自分でストレスをかけ、調子を崩したりします。

その不安や焦りは当然のことだと自分の感情や状態を受容していきます。

人間関係のパターンに気が付く

今までの人間関係や行動のパターンを調べます。

・人の顔色ばかり見て、それに沿った行動を無意識に取っていたり、
・葛藤や場が緊張しないように、自分が我慢してその場を和ませたり、
・その場から排除されないように、過剰にいい人をやっていたり、
・人に相談せずに、自分で抱え込んでしまったり、

その人がこれまで、無意識に培ってきた、人間関係のパターンがあります。

適応障害になったということは、今までのパターンや人間関係の処世術が使えなくなっていることなので、今までの無理なやり方を手放し、それ以外の方法をカウンセラーと一緒に探していきます。

身体感覚を取り戻す

適応障害の多くが、不眠や、食欲がない、お腹の調子が悪いなど身体不調を訴えています。

バランスが崩れた身体感覚を取り戻す必要があります。

基本的に、美味しい食事、ぐっすり眠れる、すっきりとお通じがある、というのは気持ちが良いもの(快感)です。

快食・快眠・快便があって、身体が気持ちいい、という自分主体の感覚は、今後の自分の人生をどう生きていくのかという課題の指針にもなります。

親のいい子を止める

人の期待に応えることで、承認を得て、自分の存在が認められることで、自己評価を得ていると、ずっと人の評価に怯えることになります。

そのような生き方の根は、幼少期の親との関係まで遡ることが出来ます。親のいい子をやることで、親から承認を得て、認められることが愛情だったと思ったかもしれません(条件付きの愛情)。

親のいい子をずっとやって、親の期待に沿うような生き方をし続けてきたあなたは、社会人になっても周りの期待に応えることで、自分の居場所や、自己評価を得てきたことでしょう。

適応障害になったというおとは、今までの、過剰適応のやり方が通用しないことのサインになります。

これを機会に、人の欲望希望に生きるのではなく、自分の欲望で探して、自分の人生を歩んでいくきっかけになります。

適応障害だったとリフレーム(考え方の枠組みを変える)することができます。

人生の再構築

自分の欲望を知り自分の人生をどう歩んでいいかカウンセラーと一緒に考えてきます。

他人(会社、母親)の期待に沿って生きてきて、それが挫折して、さらにもうその期待に応えることは出来ないと思うと、心が空っぽになり、憂うつになっていきます。

その心の空っぽ感は大事です。

なぜなら、そこで「自分が何をしたいだろう?」「自分はどんな人生を生きたいのだろう?」と自分の頭で考えるようになるからです。

ここで、真に自分の人生を生きる段階に入っていけます。

その段階をカウンセラーと、一緒に考え、伴走してもらいながら、自分の人生を歩んでいきます。

メリット

カウンセリングが有効に働くと

・人の評価が気にならなくなります。
・自分らしい人生を発見できます。
・自分の人生を人の評価を気にせずに歩んでいけます。

効果

カウンセリングが有効に働くと

・焦りや不安、心配に囚われなくなります。
・落ち着きを取り戻すことが出来ます。
・自分を肯定的にとらえられるようになります。

費用

最初の6回くらいでカウンセラーとの信頼関係を作り、カウンセリグがクライアントに有効かどうかを見極める期間の見安にしてください。(2週に一回のカウンセリングで3ヶ月、6万円)

それから、だいたい6回を目安として、その人の課題、解決したいテーマを取り組んでいくカウンセリングを行っていきます。(2週に一回のカウンセリングで3ヶ月、6万円)

およそ半年くらいを目途に考えてみてください。

適応障害に悩んでいる方、大崎セラピールームにご相談ください。

過度に、職場に適応しようとして、自分が燃え尽きてしまったのですから、
復帰して、同じような、過剰適応(がんばり)で、乗り切ろうとしても、
同じような燃え尽きが待っています。

今回の適応障害は、今までの生き方や、考え方では、上手くいかないよ、と伝えてくれているサインです。

そのサインを見落とすと何回も同じことを繰り返します。

ここで一度自分の働き方や、考え方、また自分の人生に対する考え方や態度を見直してみませんか?

これを契機に、自分の生き方を柔軟に変化させていくチャンスにしていきましょう。

それはきっと、あなたらしい人生を送る、きっかけになってくれるはずです。

大崎セラピールームでは、あなたが適応障害を通して、自分らしい人生への変化していくお手伝いをさせていただきます。