過度な心配や不安が頭から離れなくて苦しんでいませんか。

不安や心配は誰にでもあります。しかし、それが度が過ぎていたり、心配で頭がいっぱいになり、普段の生活が制限されているとしたら、それは不安症であるかもしれません。

過度な不安にさいなまれ続けていると、恐怖で外に出られなくなります。また強迫神経症や、抑うつ、パニックを併発し、日常生活がままならなくなっていきます。

ここでは、不安症に関する説明と治療法を解説します。また大崎セラピールームで行っている不安症に対するカウンセリングについて紹介します。

不安症とは

不安症とは、仕事や家庭や健康など、日常生活の多くのことに、過度な心配や不安に囚われ、日常生活に支障が出ることを言います。

全般性不安障害

全般性不安障害 とは、生活全般、将来、人間関係、災害など、何かひどいことが起こるのではないかという予期不安に囚われることです。

常に不安や心配に囚われていているため、緊張が続いたり、焦燥感が出たり、不眠症になったり、怒りっぽくなります。不安で外に出れなくなり生活に支障が出ることがあります。

心気症

心気症とは、何も身体の症状がないのに、自分が病気にかかったのではないかという心配と不安に囚われることをいいます。
病名としては病気不安症と言われます。

もともと健康に対して過度の不安を持っていて、症状が出ていないか、過剰に調べたり、病院回りするケースがよく見られます。

身体症状症

身体症状症とは、常に身体の痛みや不調を訴えていて、その痛み・不調に対して過度な不安に囚われる症状のことです。
深刻な病気ではないかと不安にかられ、病院に行って検査してみますが、どこもおかしいところは見つかりません。
病名が分からないことで、さらに不安に掻き立てられてしまいます。病名を特定するためにドクターショッピングをしたり、自分の症状をネットで何時間も使って調べたりする人もいます。

二次障害

不安障害が原因で、さまざま病気が引き起こされることがあります。これを二次障害と言います。
不安が強くて、抑うつなったり、不安を軽減するための自己処方として鍵の確認や、ガスの元栓の確認を何回もしないと気が済まなくなるような強迫神経症になったりします。
また電車やバスなどに乗ると激しい動悸が起きて、パニック発作(障害)を起こしたりします。

不安症の原因

不安症の原因を一つに限定することは困難です。様々な要因が重なり、不安症の症状が出てくると考えられます。

ここでは代表的な原因を解説します。

性格・気質

もともとの性格や気質が、神経質で、不安を感じやすい性格の人に多く見られます。

また、幼少期から、不安症を抱えている家族と生活し、日常のコミュニケーションをとっていると、不安が高い人になりやすくなります。

ストレス環境

職場や家庭の日常の過剰なストレスが原因で、不安障害の症状が出ることがあります。
以下のように過度なストレスがかかった環境が不安性を引き起こすことがあります。

・過剰な量の仕事を抱え込んでいる
・ハラスメント気質な職場環境にいる
・夫婦不和に陥っている
・子どもの問題(不登校、引きこもり)を抱えている
・嫁姑問題に悩んでいる。

不安症の治療

主に薬物療法とカウンセリングなどの心理療法に分けることが出来ます。

薬物療法

主治医と相談して、信頼関係を築いて、処方される必要があります。

不安や心配を下げるために、抗不安薬が処方されたり、抑うつが強い場合は、抗うつ剤が処方されます。

カウンセリング

それらの不安をコントロールしていくためには心理カウンセリングは有効です。

代表的なものとして、認知行動療法を使って、その不安や心配は、根拠があるのか、事実と比べて、あまりにも大きく認識していないかなど、日々の自分の不安や心配に関する認知をチェックしていきます。
そこに極端な不安や心配があれば、心配に対する考えを、事実に即したものへ変換していきます。

また、リラクゼーション法やマインドフルネスなどを使って、不安や心配に囚われている自分からいったん離れて、リラックスしていく方法を身に着けていきます。

不安症に対する大崎セラピールームのカウンセリング

ここでは、大崎セラピールームでは不安障害に対してどのようなカウンセリングを行っているか大まかに解説します。

安全な場所と信頼関係

不安が高い人は、すべて自分で何とかしようとする傾向があります。自分の意志の力を過信しているところがあります。

カウンセリングはカウンセラーとの協働して、症状に立ち向かっていきます。それには「この人とのカウンセリングで、症状が楽になるかもしれない」という、将来の希望が必要になりますが、それにはカウンセラーとの信頼関係を築く必要があります。

そのような信頼関係が築けただけで、不安や心配が大きく軽減されます。

思考や行動のパターンのチェック

心配や不安になるのには、パターンや反復があります。そのパターンを調べていきます。

年上の人を前にすると、緊張してしまって、不安が強くなるとか、
失敗するのではないかと思うと、むやみに緊張してしまって、何もしゃべれなくなるとか、
人が自分のことをどう思うのかと思うと、人の目が気になってしまい、不安が強くなるとか、

不安障害には、その人固有の、パターンがあります。そのパターンを知ることで、前もって準備しておくとか、それほど怖がる必要があるのか現実検討をして、不安を下げていくことをしていきます。

その人の人生物語を聞く

その人の抱えている、心配や不安は、必要があって出てきています。それを無理やり排除するのではなく、受け入れていきます。真に受容することで、その不安は下がっていきます。

その不安や心配が出てきたには理由があります。そのプロセスを見ていくと、幼少期の体験や家族関係に行きつきます。

その中で、やむを得ず身に着けた、対処法だったことが分かってきます。それを語り、カウンセラーに聞いてもらうことで、自分の今まで生きてきた人生を受容していきます。

その受容は、自分の人生の肯定でもあります。

自分物語を語り、聞いてもらい、受容していく事で、不安や心配を手放していくことが出来ます。

効果

カウンセリングが有効に働くと以下のような効果が現れます。

・過度な心配や不安に囚われなくなります。
・心の落ち着きを感じられるようになります。
・心配や不安を、現実的に受け入れられるようになります。

メリット

カウンセリングが有効に働くと以下のようなメリットが得られます。

・現実的に今の人生を捉えられるようになります。
・自分の人生を肯定的にとらえることが出来ます。
・自分の人生や将来を希望をもって計画できるようになります。

費用

人それぞれに回復のプロセスは違いがあります。その人の経済状態によって、支払える料金が、違いますので、カウンセリングの内容や料金が異なりますが、ここでは、概算をお示しします。

最初の3回から6回で、セラピストとの信頼関係を作り、課題の設定(例えば、不安心配のコントロール、対応の仕方など)をしてきます。(2週間に1回、約2か月から3ヶ月、3万円から6万円)
課題の取り組み、(感情のコントロール、自分の認知を知る、行動の変容など)を6回くらいで行います。(2週間に1回、約3ヶ月、6万円)
自分の物語を語る取り組み(自分を受容し、症状を手放していくプロセス)を、6回くらいで行います。(2週間に1回、約3ヶ月、6万円)

不安症に悩んでいる方、大崎セラピールームにご相談ください。

心配や不安が頭から離れないで、自分の生活が制限され、生活を楽しむことが出来なくなります。

こうなると、自分の人生を肯定的に生きることが出来なくなります。

過度に、不安や心配も、必要があって行っているものです。過度に心配をすることで、実はもっと見たくないものを見ないでいるのかもしれません。

見たくないものとはなんでしょうか。自分の辛い過去の記憶かもしれませんし、辛い親との関係かもしれませんし、現実の自分自身の姿かもしれません。

心配や不安の奥になる、自分自身の真の姿に出会い、受容し、和解をすることで、過度な心配は必要でなくなることでしょう。

大崎セラピールームでは、あなたの不安が本当は何を語っているのかを、一緒に聞き、真の自分の発見と、自分らしい生き方を送れるお手伝いをさせていただきます。